子連れヨーロッパ22日間、泊まった宿ぜんぶ見せます
🧭 これは 2025年8月 のヨーロッパ大陸を旅した記録です。同じ旅の記事を見る →
家族4人・22日間・11か所の宿
2025年の夏、家族4人(当時1歳と3歳)でヨーロッパを22日間旅しました。フランス・ベルギー・オランダ・ドイツ・スウェーデンの5か国。移動しながらの旅だったので、泊まった宿もいろいろです。
豪華なホテルには泊まっていません。キッチンつきのアパートメントを中心に、暮らすように泊まった記録です。「子連れで長く旅すると、宿ってどう選ぶんだろう?」という方の参考になればうれしいです。

泊まった宿の一覧
まずは全体像から。
| 宿 | 場所 | 泊数 | 1泊あたり | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| J'y suis j'y reste* - proche de Paris | フランス パリ(ヴィルジュイフ) | 4泊 DAY1〜4 | 約16,100円 | パリ市内から少し南。長めのパリ滞在の拠点に |
| La Chapelle | ベルギー ディナン近郊 | 1泊 DAY5 | 約18,700円 | この旅でいちばん個性的だった宿 |
| Easy Stay - City Center | ベルギー ブリュッセル | 3泊 DAY6〜8 | 約18,600円 | きれいで中心部に近い。ただし4階・階段のみ |
| アパートメンツ リダースポール | ベルギー ブルージュ(歴史的中心地) | 1泊 DAY9 | 約24,900円 | マルクト広場まで徒歩5分。立地は抜群、値段も高め |
| 義姉の家 | オランダ アムステルダム | 5泊 DAY10〜14 | 無料 | アムステルダム滞在はここが拠点 |
| Casa Linda | ドイツ ローテンブルク | 1泊 DAY15 | 約20,500円 | 庭つき。長距離ドライブの中継地に |
| Appartement Vermietung Brunner | ドイツ ロストック | 1泊 DAY16 | 約33,300円 | 迷路のような間取りが楽しい。オーナー夫妻が温かい |
| STF Blentarp Vandrarhem | スウェーデン ブレンタルプ | 1泊 DAY17 | 約16,100円 | 自然の中の静かな宿。スコーネ観光の拠点 |
| Mysig lantlig stuga, Nycklarör | スウェーデン コースベルガ | 1泊 DAY18 | 約25,800円 | この旅でだんとつ1番。森にかこまれ、もう数日いたかった宿 |
| First Camp Gunnarsö | スウェーデン オスカースハムン | 1泊 DAY19 | 約21,900円 | バルト海沿い。遊泳スポット目当てなら◎、部屋は狭め |
| Biz Apartment Bromma | スウェーデン ストックホルム | 1泊 DAY20 | 約24,200円 | 旅の最後に奮発。きれいで設備充実、暮らすように滞在 |
| 合計 11か所 | 5か国 | 22泊 | ¥305,483 | 家族4人ぶん(義姉宅5泊は無料) |
(※ 料金は家族4人ぶんの1泊あたりの支払額、当時のレートでのおおよその金額です。宿泊費の合計は22泊で約30.5万円、義姉の家に泊まった5泊は無料でした)
フランス|パリ(ヴィルジュイフ)
J'y suis j'y reste* - proche de Paris
パリでの4泊は、市内から少し南に下ったヴィルジュイフ(Villejuif)のアパートメント。住所は 51 Rue Marcel Grosmenil, Villejuif, 94800 です。
パリのど真ん中に泊まるより価格を抑えられて、子どもと過ごすには落ち着いた環境。地下鉄でパリ中心部へ出られます。
清潔感のある宿でしたが、地下一階の寝室へ下りる螺旋階段と床のあいだに大きめの隙間があって、子どもたちが落ちてしまわないか、そこだけ少し心配でした。
ベルギー|ディナン近郊
La Chapelle(ラ・シャペル)
この旅で、いちばん心に残っている宿です。名前のとおり、かつて礼拝堂や学校として使われていた建物を改装した一軒。館内にはアンティーク家具やブロカント雑貨が並び、一歩入るとヨーロッパの蚤の市か、映画の世界に迷い込んだような雰囲気でした。
オーナーさんのもてなしも温かく、子ども向けの遊び場と広いファミリールームがあって、家族旅行にはぴったり。ディナン中心部までは車で約15分です。
ひとつだけ。2階へ上がる途中の出窓に、イエス・キリストの人形が置かれていて、サクはこれをずっと怖がっていました。元礼拝堂ならでは、なのですが。
「普通のホテルでは物足りない」という方にこそ、おすすめしたい宿です。
ベルギー|ブリュッセル
Easy Stay - City Center
ブリュッセルでは3泊。Rue Pieremans、中心部に歩いて行ける立地です。
部屋はとてもきれいで、陽が差し込む気持ちのいい空間。値段も手ごろでした。
ただし、部屋は4階で、エレベーターなし。しかも階段の幅が狭く、大きなスーツケースを持ち上げるのは毎回ひと仕事でした。子連れで大荷物のときは、ここは覚悟が必要です。
ベルギー|ブルージュ
アパートメンツ リダースポール
世界遺産の歴史地区のど真ん中、Riddersstraat 18 にあるアパートメント。マルクト広場までは徒歩約5分です。
この立地がとにかく強い。街歩きの途中で部屋に戻って休憩できるのは、子連れにはほんとうにありがたいことでした。部屋は広めで、キッチンとリビングつき。すぐ近くには公園もあって、子どもたちはそこで走り回っていました。
ただ、正直に書くと、Booking.comで紹介されていたのは、もっとよさそうな部屋でした。実際のお部屋との落差に「あれ?」と思ったのも事実です。立地がいいぶん、お値段も高め。
荷物は預けられますが、無人の共有スペースに置く形でした。
オランダ|アムステルダム
義姉の家(宿泊費なし)
アムステルダム滞在の5日間は、義姉の家にお世話になりました。宿泊費はかかっていません。
キッチンを借りて自炊できたこと、洗濯ができたこと、そして子どもたちが「よその家」でのびのび過ごせたこと。長い旅のなかで、この5日間はほんとうにありがたい時間でした。
ドイツ|ローテンブルク・アン・デア・ヴュンメ
Casa Linda
オランダからドイツ北部へ向かう途中、ハンブルクとブレーメンの間にある町で1泊。庭と専用玄関のある、キッチンつきのアパートメントです。
翌朝、部屋でゆっくり朝ごはんを食べてから出発できたのがよかった。長距離ドライブの中継地として、ちょうどいい宿でした。
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ドイツ|ロストック
Appartement Vermietung Brunner
バルト海に面した港町ロストックで1泊。住所は Schweriner Str. 57、市街地とヴァルネミュンデ(海側の地区)の中間にあります。
「清潔・静か・アクセス良し」の三拍子がそろった宿でした。何よりオーナー夫妻の温かなおもてなしが印象的で、口コミ評価の高さにも納得です。
部屋がたくさんあって、大きなベッドが3つ。まるで迷路のようで、子どもたちは大喜びでした。トイレとシャワールームが部屋の真ん中にあるのも新鮮な造りです(動線が気になる方はいるかもしれません)。
敷地内に無料の駐車場があるのが、車で旅する家族にはほんとうにありがたい。ヴァルネミュンデ観光の拠点にもおすすめですが、車がないとなかなか行きづらい場所ではあります。翌朝はここからフェリーでスウェーデンへ渡りました。
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スウェーデン|ブレンタルプ
STF Blentarp Vandrarhem
バルト海をフェリーで渡って、スウェーデン最初の夜。南部スコーネ地方の小さな村にある、自然に囲まれた静かなユースホステルです。
マルメまで約50km(車で45分)、ルンドまで約35km、イースタッドまで約30km。スコーネ観光の拠点にちょうどいい立地でした。
ただ、着いたのが夜おそく。オーナーさんは翌朝が早いので早く寝る予定だったそうで、しっかり怒られてしまいました。到着が遅くなりそうなときは、必ず事前に連絡を。私たちの失敗から学んでください。
→ DAY17の記事を読む / STF公式サイト
スウェーデン|コースベルガ
Mysig lantlig stuga, Nycklarör
ヴェクシェーで休憩したあと、たどり着いたのがこの宿。スウェーデン・ヨンショーピング県の小さな町コースベルガ(Korsberga)にある、一軒家まるごとのコテージです。住所は Nycklarör, 574 75 Korsberga。町の中心部から約12.6km、森と畑にかこまれた場所にあります。
妻の「今回の宿はすごくいいと思う」のひとことで、いつもより早い時間に到着したのですが、これが大当たり。明るいリビング、みどりを望むテラス、森に面したウッドデッキ……静けさのなかで、家族みんながほっとできる宿でした。
正直に書くと、たどり着くのはなかなかわかりにくい立地です。でも、それも含めて、今回の旅でだんとつナンバーワンの宿。「もう2日、3日ここでゆっくりしたい」と、家族全員が本気で思いました。
スウェーデン|オスカースハムン
First Camp Gunnarsö - Oskarshamn
森のコテージを離れて、次に向かったのはバルト海沿いのキャンプ場。スウェーデン南東部、オスカースハムン近郊にあるFirst Camp Gunnarsöです。
コテージやキャンプサイトから海を眺められて、敷地内には遊泳スポットや散策路、子ども向けの遊び場も。私たちも海で泳ぎました(すこし寒かったですが)。夕暮れどきの、穏やかで静かな時間がとても印象的でした。
ただ正直、コテージ自体は少し狭め。1泊で十分かな、というのが本音です。この宿は、部屋でくつろぐというより、遊泳スポットで遊ぶことを目的にするのがおすすめ。あいにくの曇り空だったので、晴れた日はまた違う表情なのかもしれません。
→ DAY19の記事を読む / First Camp公式サイト
スウェーデン|ストックホルム
Biz Apartment Bromma
旅の、最後の宿。スウェーデンの首都ストックホルムの西部、ブロンマ地区にあるアパートメントホテルです。
旅の最後ということで、思いきって奮発しました。……なぜか、旅の最後の宿って、いい部屋にしたくなるんですよね。想像どおりのきれいさで、テンションが上がりました。
北欧らしいシンプルで洗練された内装。キッチン・電子レンジ・冷蔵庫・調理器具がそろっていて、近くのスーパーで買った食材で自炊もできます。ランドリー設備もあって、家族の長期滞在にぴったり。地下鉄・トラムの駅も徒歩圏内で、中心部へのアクセスも良好でした。中心部のホテルよりリーズナブルなのに設備は充実、というコスパのよさも魅力です。
ひとつだけ、駐車場がけっこうわかりづらいのでご注意を。
→ DAY20の記事を読む / Booking.comで見る
子連れヨーロッパ、宿選びで大事だったこと
22日間・9か所に泊まってみて、「これは大事だったな」と思うことをまとめます。
キッチンがあると、旅が変わる
私たちの旅は、レストランにほとんど行きませんでした。ごはんはスーパーで買って、ほとんど母の手料理。だからキッチンつきの宿を選び続けました。
子どもの食べられるものが作れる。食費が抑えられる。子どもの食事の時間に合わせられる。長く旅するほど、この差は大きくなります。
階段は、地味に効いてくる
ブリュッセルの4階・階段のみは、正直こたえました。ヨーロッパの古い建物にはエレベーターがないことが多いです。
予約前に「何階か」「エレベーターはあるか」を確認するだけで、旅の疲れがずいぶん変わります。スーツケースと子ども2人を同時に運ぶ場面を、一度想像してみてください。
洗濯ができるか
22日間ぶんの服は持てません。洗濯機つきの宿か、近くにコインランドリーがあるか。子連れの長期旅では、これがかなり効きます。
車の旅なら、駐車場
ドイツ以降はレンタカーでの移動でした。都市部の宿は駐車場が有料だったり、そもそも無かったり。「敷地内に無料駐車場」と書いてある宿のありがたさは、実際に走ってみるとよくわかります。
「部屋に戻れる立地」は、お金を払う価値がある
ブルージュの宿はいい値段でしたが、マルクト広場まで徒歩5分。観光の途中で部屋に戻って休憩できるのは、子連れには想像以上に助かりました。子どもの体力は大人と同じようには続きません。
一方で、写真と実物の差にがっかりすることもあります。予約サイトの写真は「いちばんいい部屋」であることが多いので、口コミもあわせて見ておくと安心です。
到着時間は、必ず伝える
スウェーデンでの失敗です。小さな宿や個人経営の宿は、オーナーさんの生活のなかで運営されています。遅くなるなら、ひとこと連絡を。
気になる、宿代の合計は?
家族4人・22泊で、宿泊費の合計は約30.5万円でした(義姉の家に泊まった5泊は無料)。有料だった17泊で割ると、1泊あたり平均は約2万円です。
いちばん高かったのはドイツ・ロストックの約33,300円、いちばん安かったのはパリ(約16,100円)とスウェーデン・ブレンタルプのユースホステル(約16,100円)。国やタイプよりも、その宿の立地や設備で価格が決まっていた印象です。
「家族4人でヨーロッパ3週間」と聞くと宿代だけで大変なことになりそうですが、キッチンつきのアパートメントを選び、親族の家にも甘えさせてもらったことで、ここまで抑えられました。ホテルを4部屋…ではなく、一軒まるごと借りて4人で泊まる。この発想が、子連れ長期旅の宿代を大きく左右します。
おわりに
豪華な宿はひとつもありません。でも、それぞれの部屋で子どもたちがごはんを食べて、眠って、朝を迎えた。振り返ると、宿の記憶は旅の記憶そのものでした。
これから子連れでヨーロッパへ行く方の、なにかの参考になればうれしいです。