バルト海をフェリーで越えて、スウェーデンへ(DAY17)
🧭 これは 2025年8月 のヨーロッパ大陸を旅した記録です。同じ旅の記事を見る →
訪問先
今日は、ドイツ北部・バルト海沿岸の街ロストック(Rostock)から、いよいよ船で北欧へ渡ります。
午前中は海辺の地区へ。クルーズ船の寄港地としても人気のこのエリアには、砂浜にずらりと箱のようなものが並んでいます。ストランドコルプ(Strandkorb)と呼ばれる、ドイツ名物のビーチチェアです。この並んでいる姿がかわいらしいなあ、と思って訪ねました。
ルート
ロストックの海辺 → 旧市街「クロペリーナー通り」 → ロストック港 →(フェリー・約6時間)スウェーデン・トレレボリ。
ストランドコルプの並ぶ浜
※ 写真の時刻は現地(ドイツ・スウェーデン)の時間です。日本との時差は7時間。
朝、車に乗り込んで海へ向かいます。


ロストックの海岸へやってきました。
ここへ来たかった理由のひとつが、砂浜にずらりと並ぶ白いビーチチェアを見ることでした。以前どこかで写真を見かけてから、いつか行ってみたいと思っていた場所です。
ストランドコルプは、直訳すると「浜のかご」。北海やバルト海の沿岸では、おなじみの存在だそうです。
海辺の強い風や日差しを避けながらのんびり過ごせるよう、屋根や囲いのついた独特の形をしています。現在の原型は、1882年にこのロストックの籠職人ヴィルヘルム・バルテルマンが作ったといわれています。

この日はあいにくの曇り空。しかも朝早かったこともあって、浜にはほとんど人の姿がなく、少し寂しい雰囲気でした。
青空の下でにぎわう海水浴の風景も見てみたかったけれど、並んだストランドコルプを実際に見られただけで大満足です。
灰色の海と、誰も座っていない白いかごの列。これはこれで、旅の記憶に残るロストックの風景になりました。




トイレの扉が、開かない
浜へ下りる前、駐車場でのこと。トイレは交代で行くことにして、まずは妻が行ってきました。
つぎは私の番。ところがサクが「一緒に行く」と言い出します。トイレは駐車場からけっこう遠い。身軽にひとりでさっと済ませて時間を稼ごう、というつもりの交代制だったのに……。とはいえ仕方がないので、背負子に乗せて連れていくことにしました。
出がけに、妻から入り方の連絡が入ります。「駐車場のカードを入口の機械に入れてから、扉を開けるんだよ」。私は場所だけ覚えて、あとはなんとかなるだろうと、ろくに聞いていませんでした。
案の定、扉が開きません。こうやるのかな、どうすればいいんだろう。ひとりでぶつぶつ言いながら、あちこち触ってみます。もうわからない、一度戻るしかない。そう決めたときでした。
背中のサクが言いました。
「ベルマーさん!! そのカードを貸してください!! こうやるんです!!」
受け取ったカードを、すっと機械に差し込むサク。扉は、あっさり開きました。
すげええ!! と本気で感謝して、無事に難を脱したのでした。
(「ベルマーさん」は、アニメ『ラブール警部』のキャラクター。この旅のあいだ、私の役どころでした。)
朝ごはんとひとやすみ
パン屋さんで朝ごはんを買って、ひとやすみ。


食事が終わったので駐車場に向かいます。

そして、出発の準備のために宿へ戻ります。宿の外には、子どもが遊べるキッチンがありました。
我が家にも同じようなものがあるので、勝手を知っているふたりは迷わず遊びはじめます。

すると、犬を連れた近所の方がやってきました。ハルはその犬に興味津々。

さて、荷物をまとめて、車に積み込みます。


ロストック旧市街、クロペリーナー通り
つづいて、ロストック旧市街(Altstadt)の歩行者天国「クロペリーナー通り」へ。カラフルな切妻屋根の建物が並ぶ、にぎやかな通りです。



お昼は、通りの屋台でホットドッグ。
正直、ドイツでは3食ホットドッグにビールだ!!と意気込んでいましたが、結局あまり食べられなかった、、



フェリーに乗り込む
そして、ロストック港へ。ここからStena Lineのフェリーに乗り、バルト海をこえてスウェーデン最南端の町・トレレボリ(Trelleborg)へ向かいます。所要は約6時間。北欧への玄関口として、多くの旅行者に使われている航路です。


車ごと船に乗り込みます。そのようすは動画でどうぞ。
船内の車両甲板は、こんな感じ。ここから客室のあるデッキへ上がります。




海の上の6時間
じつは私たち、船の部屋をとっていませんでした。取り方がわからなかったわけではなく、自由席もあるようだし、なんとかなるだろう、くらいの気持ちで。

ところが、ふたを開けてみると。船内をうろうろ歩き回っても、自由席はとても少ない。しかも、どこも埋まっています。「ここ空いてるんじゃない?」と思った席は、たいてい有料席でした。

個室は1万円ほど。でも私は、無料にこだわりました。
うまくいかなかったときに、お金を払って解決するのは、自分のポリシーに反する。こういうときは反省も込みで、あえて苦しいほうを選びます。最悪、空いている床に座る覚悟でした。
ただ、ひとつだけ引っかかっていた場所がありました。乗船口のところにあった椅子です。あそこは空いていそうだな、と目星をつけていたのでした。
戻ってみると、読みどおり。無事に座席を確保できました。日の光がまぶしくて、快適とはほど遠かったけれど……。

座る場所さえ決まってしまえば、あとはこの6時間をどう楽しむかです。

船内にはキッズルームもありました。長い船旅には、ほんとうにありがたい。


レストランのようなところもあって、そこで過ごす時間もありました。

妻は海を眺めたり、レンジでチンしてハルのごはんを作ったり。


「ごはんおいしいね〜」と言いあったり。

個室はとらなかったけれど、遊ぶ場所も、食べる場所もある。デッキに出れば風が気持ちよくて、子どもたちには走り放題の広場でした。
そうやって、6時間はあっという間に過ぎていきました。


バルト海に沈む夕日
デッキに出ると、海に夕日が落ちるところでした。

沈んでいくのをゆっくり眺めたあと、無事に下船です。
子どもたちには負担もあったかもしれませんが、なんとか楽しく過ごせました。

まもなく、スウェーデン。北欧の旅がはじまります。
泊まった宿
STF Blentarp Vandrarhem(Gamla Lundavägen 1938, 275 64 Blentarp)。スウェーデン南部・スコーネ地方の小さな村ブレンタルプにある、自然に囲まれた静かなユースホステルです。マルメまで約50km(車で45分)、ルンドまで約35km、イースタッドまで約30km。スコーネ観光の拠点にちょうどいい立地でした。
……ただ、着いたのが夜おそく。オーナーさんは翌朝が早く、もう休むところだったそうで、しっかり怒られてしまいました。ごめんなさい。
この日の費用
出費の3分の2はフェリー代。あとは車を走らせるガソリンと、街での食事や駐車場でした。
| 項目 | 現地通貨 | 日本円 | 割合(円ベース) |
|---|---|---|---|
| Stena Line フェリー | €171.67 | ¥29,355 | |
| ガソリン | €30.95 | ¥5,293 | |
| スーパー買い物 | €23.12 | ¥4,128 | |
| ランチ(ホットドッグ) | €10.50 | ¥1,880 | |
| 朝ごはん | €9.34 | ¥1,667 | |
| 駐車場(ロストック) | €5.00 | ¥855 | |
| 駐車場(ロストック・朝) | €4.67 | ¥798 | |
| 朝のパン | €1.99 | ¥355 | |
| ハンドクリーム | €1.99 | ¥355 | |
| 朝のパン2 | €1.35 | ¥241 | |
| 合計 | €260.58 | ¥44,927 |
(※ 現地通貨はユーロ。日本円は当時のレートでのおおよその金額です。)