蒸気機関車と船で巡る、オランダ歴史三角ルート(DAY14)
🧭 これは 2025年8月 のヨーロッパ大陸を旅した記録です。同じ旅の記事を見る →
訪問先
今日は、100年以上前の蒸気機関車と船に乗って、オランダの「歴史三角ルート(Historische Driehoek)」をめぐります。ホールン(Hoorn)から蒸気トラムでメデムブリック(Medemblik)へ、そこから船でエンクハイゼン(Enkhuizen)へ。ふつうに電車でも行ける区間を、あえて乗り物で遊びながら渡る一日です。

そして夜は、車をとめてあったアルクマール(Alkmaar)へ。ちょうど、あの有名なチーズ市が開かれている日でした。
ルート
アムステルダム →(車)アルクマール →(電車)ホールン →(蒸気トラム)メデムブリック →(船)エンクハイゼン →(電車)ホールン →(電車)アルクマール →(車)アムステルダム。
地図上の赤い番号ピンは、だいたいこの順番で見てください。
1. アムステルダム中央駅(Amsterdam Centraal)
2. アルクマール(Alkmaar)
3. ホールン(Hoorn)
4. メデムブリック(Medemblik)
5. エンクハイゼン(Enkhuizen)
6. ホールン(Hoorn)
7. アルクマール(Alkmaar)
8. アムステルダム中央駅(Amsterdam Centraal)
朝、ホールンへ
※ 写真の時刻は現地(オランダ)の時間です。日本との時差は7時間。
朝、車と電車を乗り継いでホールンへ向かいます。



蒸気トラムに乗って
ホールンの駅から、いよいよミュージアム蒸気トラム(Museumstoomtram)に乗車。100年以上前の客車が、今も現役で走っています。到着駅は見晴らしの良い気持ちの良いところです。

車内では飲み物のサービスも。のどかな田園風景の中を、ゆっくり進みます。



終着駅・メデムブリック
1時間ほどでメデムブリックに到着。港町を少し歩きます。
小さな町です。特に何があるというわけでもありませんが、気持ちがよいです。


船に乗りかえて、エンクハイゼンへ
メデムブリックからは、船でエンクハイゼンへ。ここで「蒸気機関車 → 船」に乗り換えです。



船の中でお昼ごはん。




エンクハイゼンにとうちゃく
船はエンクハイゼンの港へ。ここで下船して、街を散策します。
かつて東インド会社の港として栄えた歴史ある町で、今も運河沿いにはレンガ造りの家々が並び、港にはたくさんのヨットや船が浮かんでいます。



ただの並木道ですが、緑が青々としていてすごき気持ちがよい。

ひとやすみ
街のカフェでひと休み。私はビールで乾杯。



ここでは1870年にアムステルダムで生まれたブランドAmstel Pilsener(アムステル・ピルスナー)というビールを飲みました。
港町をさんぽ





夕方のホールンと、アルクマールのチーズ市
夕方は、ホールンの港で
エンクハイゼンから電車に乗って、朝に蒸気トラムへ乗りこんだホールンへ戻ります。夕暮れの街を、のんびり歩きました。



港の岸壁に座る3人の少年は、児童文学『ボンテクーの船乗り少年たち』に登場する、冒険の旅へ出た少年たちをモデルにした像です。1618年にこのホールンの港から東インドへ旅立った船に乗りこんだ、ハヨ・パデ・ロルフの3人。ヨハン・ファブリシウスが1924年に書いた物語で、像は1968年からここに座っています。
そのあいだに、ハルもちょこんと座って記念撮影。まるで4人目の仲間になったみたい。これから一緒に冒険へ出かけそうな姿がかわいらしく、思わず何枚も写真を撮ってしまいました。

アルクマールのチーズ市
最後は、朝に車をとめたアルクマールへもどります。広場に出てみると、まだ夜だというのに、すごい人。400年以上つづく、アルクマールのチーズ市(Kaasmarkt)が開かれている日でした。

街の中心にある「ワーグ広場(Waagplein)」は、一面が黄色。まるいチーズがぎっしりと敷きつめられ、そのあいだを、白い上下に麦わら帽子という出で立ちのチーズ運び人(カースドラーヘル)が行き交います。かつぐのは「ベリー」と呼ばれる木の担架のような荷車で、ひとつに最大160kgぶんのチーズが載るのだそう。二人ひと組で、はずむような独特の足どりで運んでいきます。


このチーズ市、ふだんは金曜の午前中に開かれます。ただし7月と8月だけ、火曜の夜(19時〜21時)にも開かれるのだそう。私たちが出会えたのは、この「夜のチーズ市」のほうでした。狙って行ったわけではなく、まったくの偶然です。昼間ほど混みあわず、日の長い北の夕方の光のなかで見られるのは、むしろ夜のほうがよかったのかもしれません。



最後は、公園で
一日の締めくくりは、やっぱり公園。




今日も、レトロな乗り物と港町を満喫した、いい一日でした。
このルートを使うなら
子連れにこそ、おすすめしたいルートです。 蒸気機関車はそれだけで幼児にとって大きなイベントですし、そのうえ途中から、1956年建造の博物館船「Friesland」に乗り換えてアイセル湖を渡ります。2つの乗り物を1日で味わえて、しかもどちらも長すぎません。
| 区間 | 乗り物 | 時刻 |
|---|---|---|
| ホールン → メデムブリック | 蒸気トラム | 10:40 発 |
| メデムブリック → エンクハイゼン | 博物館船「Friesland」 | 13:20 発 → 14:40 着 |
2025年の基本ダイヤ。季節や曜日で変わるので、行く前に公式サイトで確かめてください。
私たちが訪れた2025年夏の「Steamtram and Boat」1日券は、大人€28、4〜12歳€19.50、0〜3歳は無料でした。サクもハルも無料だったので、この日の乗り物代は大人2人ぶんだけです。
ひとつだけ注意点。エンクハイゼンからホールンへNS(オランダ鉄道)で戻る場合、その鉄道運賃はこのチケットに含まれません。 別に買う必要があります。
ホールンからエンクハイゼンまで、ただ「移動する」のではなく、移動そのものを観光にしてしまう。それが、このルートのいちばん面白いところだと思います。
→ Museumstoomtram 公式サイト / 料金・チケット / 蒸気トラム+船の紹介
この日の費用
車と電車を組み合わせた一日。蒸気トラムと船は「Steamtram and Boat」の1日券で、子ども2人は無料だったので大人2人ぶんです。
| 項目 | 現地通貨 | 日本円 | 割合(円ベース) |
|---|---|---|---|
| Steamtram and Boat 1日券(大人2人) | €56 | ¥9,576 | |
| 電車(ホールンまで) | €12.6 | ¥2,267 | |
| 駐車場(アルクマール) | €2.1 | ¥353 | |
| アルクマール:フリッツ | €4.1 | ¥695 | |
| エンクハイゼン:魚料理 | €20.4 | ¥3,488 | |
| 船内のポテトなど | €6.5 | ¥1,112 | |
| 水 | €3 | ¥539 | |
| 合計 | €104.7 | ¥18,030 |
(※ 現地通貨はユーロ。日本円は当時のレートでのおおよその金額です。)